記者会見でのあいさつ文

全国視覚障害教師の会代表 重田雅敏

お集まりいただきありがとうございます。
今日は労働争議やパワハラ問題だけで集まってもらったわけではありません。
もちろん夢のような理想論を聴いてもらいたくて来たわけではないので、
視覚障害教師が置かれている現状やその背景にある真実を明らかにするために具体的な経緯をこの後紹介します。
是非、わかって欲しいことは、これが山口雪子先生だけの問題ではなく、紛争解決だけを目指しているのでもありません。
解雇にあたるのか。勧奨退職なのか。
また職種の変更なのか。ただの場所の異動なのか。
そんな言い分を議論したくてここにいるのではありません。
授業を取り上げられて研究室から追い出されようとしている。
もうそれで十分ではないでしょうか。
私たちは障害者の社会参加と共生社会について
世の中のすべての人たちに問題を提起したいのです。
一例をあげましょう。卒業式の当日、山口先生は、
周囲の人から手引きをしてもらえませんでした。
視覚障害者には、どこを歩いて行って、どこの空いた席に座ればいいのか、教えられなければわかりません。
周りの人に無視されれば、それだけで困るのです。
不当処分に対して言い分を主張すれば、どうされてしまうのか。
周囲の人がただ集団で無視するだけで、□障害者は大きなダメージを受けるのです。
言うことを聴かない奴は、相手にするなと言うだけでいいのです。
もうそこには障害者の平穏な生活はありません。
だから決して平等ではないのです。対等に意見を言い合えないのが現実です。
でも、同じ社会に生きているのですから、共に生きるしかないのです。
視覚障害者を生かすには、情報を知らせ、確認作業をてつだえばいいのです。
そうすればかなりのことができると思います。
もっともっと賢くなって、
反省すべき点を確認し共有して、だれもが居心地のいい社会にしていかなければなりません。
卒業式で私は、いつも「障害のある生徒たちに、どんな未来を用意してあげられたのだろうか。」とおもいます。
保育園の赤ちゃんのだれかが大人になって、こんなつらい目に合うと思うと、とても悲しくなります。
でも、別の赤ちゃんのだれかが弱い人をいじめるような大人になることは、どれほど悲しいことでしょうか。 弱い人を助けようとする人は、教育を受けなくてもいると思いますが、
弱い人をいじめる人は教育を受けなければだめです。
子供は教師が教えますので、大人はマスコミが教えてください。
世界中の□障害者が手を合わせて感謝している
道路の点字ブロックが世界で初めて敷設された名誉ある岡山のちを
このようなことで汚してしまってよいのでしょうか。
障害者の差別解消法が施行された2016年4月1日から、
岡山短期大学から日本の共生社会が始まったと、胸を張って言ってほしいのです。


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