「豊かな共生社会を子どもたちへ山口雪子さんを支える会」会員のみなさん、事務局長の重田です。先日、7月26日(火)に岡山地裁において第2回公判期日があり、その後、記者会見、報告会、親睦会がありましたので、簡単にご報告させていただきます。
第2回公判には、山口さん本人と8人の弁護士、25名の傍聴人が参加しました。被告の短大側からは、3名の弁護士が出廷し第1回の公判でこちら原告側から出した提訴理由や意見陳述に対して反論の書面が出され、また、こちら原告側からも6月30日にすでに出されていた被告短大側の主張に対する反論書面を提出しました。
今回は、相手側の主張をただ聴いているだけと聞いていたのですが、冒頭、裁判長から書面の通し番号が違っているとの発言があり、20分以上双方からの提出書面を照合して確認する作業になりました。また、こちら原告側から短大側提出の写真の色がおかしく不鮮明と指摘し、再提出になりました。
その後、次回期日をどうするかの話し合いになり、短大側から非公開でとの意見がありましたが、裁判長から「こんなに傍聴人が来ていて関心が高いのだから」との発言があり、公開ですることになりました。
思いがけず裁判長の言葉に励まされて傍聴に来て良かったと思いました。双方から反論の主張を聴くこともなく34分間で公判は終了しました。
続いて場所をきらめきプラザ2階のゆうあいセンターの会議室に移し記者会見と報告会を開きました。まず山口雪子さんから、大学での現在の状況や今の思いについてのお話がありました。研究室内で毎日ただ待機していることや、多くの方からの署名や励ましの言葉に、自分のためだけでなく障害者・学生・子供たちのために頑張りたい、と話しました。また、水谷弁護士に対しては、記者の方から裁判の見通しについての質問があり、短大側の反論には、新しいものがなくこれまでの主張を繰り返している。反論文は異常に長いが、裁判以後に考えられた後付けの説明や本質を隠す内容ばかりが多いように思う。山口さんの教壇復帰を来年4月1日になんとしても実現させるべく全力を挙げたいと述べました。
その後の報告会では、新納代表から参加者への感謝の言葉と米国最優秀教師に選ばれた全盲の女性の話が紹介され、山口先生も立派に活躍できる方ですと話しました。山口さんと水谷弁護士からの補足の話の後、私からインターネット署名2140筆と用紙署名6402筆、合計8542筆が集まり、8月末には1万筆を目指して頑張りたいと協力を呼びかけました。また、その日の朝ニュースで報じられた、障害者施設での元職員による障害者殺傷事件に触れ、「この世から障害者をなくしたかった」という犯人の言葉に、優越主義が横行する現状を憂えると共に、短大側の主張に通じるものを感じたと話しました。全員の自己紹介と意見交換の後、この日の朝報じられた相模原での障害者殺傷事件の被害者に対して、全員で黙とうしました。
親睦会には、支える会の役員・弁護士・ネイチャーゲームの方、そして、人権・福祉・障害者団体の活動をされてきた方が多数集まり、24名の方々が参加されました。一人一人が意見を述べ、また周囲の人と活発に交流する中で、支える会の沢山の方と知り合うことができ、山口雪子さんを教壇に戻すことを通して、本来の教育の在り方や、共生社会の実現のために力を合わせていこうと決意を新たにしました。
9月13日には第3回公判期日が、10月11日には第4回公判期日があります。また、新納代表を中心に岡山市内で講演会も企画していますので、また詳細をお知らせします。御参加のほどよろしくお願いいたします。
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名義 山口雪子さんを支える会(ヤマグチユキコサンヲササエルカイ)
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店番 019
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名義 山口雪子さんを支える会(ヤマグチユキコサンヲササエルカイ)
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山口雪子さんを支える会 事務局一同