まず、物理的な支援の例だ。
視覚障害者は階段の上り下りに苦労する。そこで私がよく使う階段には手すりが付き、安全に移動できるようになった。また、点字ブロックも設置してもらった。
私が通勤に使っている学校の出入り口は狭い通路だった。そこを安全に歩けるようにと、点字ブロックが敷かれた。
私には夜盲もあり、夜間の歩行は大の苦手だ。そのため、学内にライトが増設され、私が夜でも安心して歩けるようになった。
さらに、学校は市にも働きかけてくれた。学校の出入り口に面した市道には蓋のない側溝があった。そこに蓋を設置するように、学校から市へ要請書が出された。
ほどなくして溝には蓋がつき、私の通勤もより安全になった。
さらに学校側は、視覚障害者用の福祉機器を購入するための予算も確保してくれた。拡大読書器、電子ルーペ、スクリーンリーダーなど、これからの仕事に必要な道具一式を復職時に揃えることができた意義は大きかった。
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