2021年度は、小学部1年生のクラスを教員2人で担当しています。教職経験は14年目で、うち3年間は地域小学校で勤務経験をしています。
 盲学校では、全盲児への点字導入指導をすることもあり、真っ白な紙に打ってある点字を目で読むことになるので、とても見えにくいです。陰影をつけるために斜めから読んだり、指で確認したりして確かめていますが、 素早く読まなければいけない指導の場面では、事前にフリガナを振っておくようにもしています。
 初任者の頃は、自分の見えにくさを同僚の先生に伝えることが自分にとって仕事上不利益になるのではと思い、抵抗がありました。
 しかし、経験年数を重ね自分の中で仕事で得意なこと、できることが明確に
なっていくと、できないことを同僚の先生に伝え、助けてもらったり、代わりの仕事を自分から進んで引き受けたりすることができるようになりました。
 最近では
、オンラインの授業交流にも挑戦しています。画面の中の子どもたちの様子も見えにくいため、TTを組んでいる先生にサポートしていただき、メインTとサブの役割を決める際に、教師に対しての見えにくさへの配慮もしっかりとTTの先生にお伝えすることができるようになってきました。
 できないことをできないと伝えることは、決してはずかしいことではないし、子供達が教育目標を達成するためには、教員同士が助け合うことが意外と近道だったことが何度もありました。だからいつも自分から行動することを心掛けて仕事をするようにしています。

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