第1回で韓国を訪れてから早くも1年が経ちました。言葉が違う、環境が違う、教育や福祉の制度が違う。そんな二つの国の視覚障害教師の会がどれだけ分かり合えるのか?そんな不安もありながらも、久しぶりの韓国。半分以上は冬休みの旅行気分で参加しました。参加してみると、韓国の先生方の暖かいおもてなしに包み込まれ、言葉や制度や環境が違っていても教師として児童生徒に向き合っている思いは同じ、十分に分かり合えるんだと心強い思いを抱きました。
今度は私たちがおもてなしする番だ、と、1年をかけて準備をしてきました。とはいえ、ほとんどの準備や調整を重田先生、南沢先生を中心とする関東近辺の役員の先生がしてくださいました。すっかりお膳立ての整った会場に行って、二日間を過ごしただけのような形になってしまいました。
今回もすべてのやり取りは通訳の方々が丁寧に相互の言語に翻訳してくださり、私たちは安心して会議に専念することができ、本当にありがたいことでした。
韓国には盲学校が13校しかなく、障害の種別を超えて教育を行う「特別支援」の学校が増えているようです。これは、近年日本でも同じ方向に動いています。そうなると、視覚障害児への専門的な教育の保証は?専門的な指導ができる教員の育成、視覚障害児に適した教育環境や教材教具の保証は?という問題が出てきます。そして、今回韓国の先生の事例報告の中にもそういった問題提起がありました。視覚障害は「マイノリティ」なのです。分科会の中でも、盲人用そろばんやレーズライターの話題が出ましたが、日本ではこういったものは小学校段階から時間をかけて指導されてきたものです。けれども、現在盲学校の中でこのような教具についてしっかりと伝達できているでしょうか。私たちが今後担うべき役割とは何か、考えさせられた二日間でした。