私が韓国と初めて繋がったのは、理学部数学科の大学生だった頃です。数や形のことについて考えることが大好きな私は、不思議に思って考えていた数の世界の奥深さを、子どもに伝えられる仕事をしたいと思いながら学生生活を送っていました。韓国語が上達するに連れて、韓国について自分が触れたこと、体験したことも子どもに伝えられないか…と考えるようになり、韓国語の教員免許を取ろうとしたこともありました。
今回の親善交流大会では、そんな学生時代にご縁があった、高等学校韓国朝鮮語教育ネットワークの先生方に、通訳ボランティアへの協力をお願いしました。お願いのメールをMLに流した翌日から、通訳を引き受けたい、との返信や、他の知人に転送したいという問い合わせがあり、最終的には7名の方に通訳をお願いすることができました。
JVT、KBTU、どちらの会員にも、同じ視覚障害のある教員として繋がりを持ちたい、普段の思いを共有したいという気持ちが強くありました。第1回目の交流大会では、そのような気持がありながらも、お互いの言葉の壁があり、なんとか普段の学校の様子を知ることで精いっぱいだったように思います。しかし、今回は、授業や子どもといった教育者として、また働く上での悩みといった労働者として、生の声を聞き合うことができたと思います。それを支えてくださったのは、どんなに難解な教育や法律の専門用語でも、周到な準備をして的確に通訳してくださった7名のサポーターのおかげだと、感謝の気持ちでいっぱいです。
交流大会の後、通訳の方からメールをいただきました。紹介したいと思います。
こちらこそ、ありがとうございました。当日も申し上げましたが、明確な使命感と熱き(<むき出しの!)情熱をもって教育に臨む皆様の姿に、我が身を正す思いがいたしました。ぜひ、次の機会にもお手伝いさせていただければと存じます。(山下誠さん 高等学校韓国語教諭)至らない点も多々あったかと思いますが、通訳者としても一人の人間としても貴重な体験をさせていただきました。皆さん、ものすごくいい表情をしていらっしゃったことがとても印象的です。こちらこそありがとうございました。(中村英寛さん 韓国語会話学校受講者)
実際に参加させていただいた交流大会は、私にとっても大変素晴らしい体験でした。先生方の教育に対する熱い思いをお聞きし、私も職業は違いますが、あらためて自分の道を精いっぱい進んでいこうと勇気をいただきました。ありがとうございました。また機会がありましたらお声をかけていただければ嬉しく思います。翻訳などもありましたらご協力できると思います。(新井陽子さん 韓国語会話学校受講者)
JVTとKBTUという、「視覚障害の教育者」という絆を結ぶ過程で、韓国朝鮮語教育に携わる同業者からのサポートも多く受けることができました。教育者同士の絆が、より広く深くなったと思います。