「自分の世界が広がった楽しい出会いに感謝」
ガイドボランティア 阿部祐子

 私が全国視覚障害教師の会(JVT)に関わらせていただくようになったのは、一昨年、長年の友人である櫻井昌子さんから、韓国で催される親善交流大会に誘われたことがきっかけでした。そのとき私はまだJVTのことは知りませんでしたが、韓国に行ってみたかったのと、何か少しでも役に立てるなら・・・との思いから参加することに決めました。
 まず驚いたのが、旅行前のメーリングリストでのやりとりです。参加者一人ひとりの自己紹介に始まり、その後も途切れることなく、韓国の歴史や文化、物価やお金、食事や観光、現地での留意点など、韓国旅行に関するさまざまな情報が活発に交わされました。どれも現地で役に立つと同時に、韓国のことをもっと知りたくなるような情報ばかりで、私は日増しに旅行が楽しみになりました。受信したすべてのメールを紙に印刷したところ、なんと30枚以上にもなりました! 先生方の熱い思いを感じた瞬間でした。
 私にとっては、櫻井さんを除いて全員が初めてお会いする方々、知らない方たちと旅することに最初は不安もありました。しかしそれは杞憂でした。参加者のみなさんは、とても温かく私を迎え入れてくださり、不安はすぐに吹き飛びました。
 韓国では、日韓の先生方と夕食を連日ご一緒したことが、焼肉やキムチなどの入り混じったよい匂いや湯気と共に、特に心に残っています。そこでは自己紹介に歌、ゲーム、そしてたくさんの笑顔と笑い声がありました。その場にいる人たちの心が一つになったように感じました。韓国の夜は空気がピンと張り詰めたような寒さでしたが、懇親会からの帰り道、日本の先生たちと笑いながらホテルに戻ったのを覚えています。韓国訪問から一年が経ちましたが、思い出されるのは両国の参加者のみなさんの温かさです。
 今年は韓国の先生方が日本に来られましたが、こんなに早く日本での再会が実現したことに、まず驚きました。日韓の先生方の強い思いが結実したのだと思います。事前の打ち合わせも含め、日本の先生方は、韓国の先生方に喜んでもらえるよう入念に準備していました。親善交流大会当日は、再会を果たした両国の先生方が多くの時間を共に過ごし、絆がさらに深まっていたように感じました。
 二回にわたる親善交流大会では、いずれも、両国の先生方による多くの発表、そして分科会が行われました。それらの発表や分科会から私が得たものが決して少なくはないことも述べておかなくてはなりません。視覚に不自由のある先生方が、学校現場でどのような困難に直面し乗り越えようとしているのか、また、授業でどのような工夫をしているのかなど知ることができました。そこにはさまざまなアイディアや知恵がありました。また、先生方の発表には、私にとっても糧となる内容が多く含まれていました。模索した末に選んだ「自分だからこそできることを精一杯やる」という南沢さんの言葉、「楽しい授業づくりの秘訣は自分も楽しむこと」という櫻井さんの言葉、そして「自らの手に掲げるランプを持ちましょう」という長尾さんの言葉・・・。先生方のご経験から発せられる力強い言葉の数々に、私自身が励まされ、勇気づけられたのです。
 韓国と日本における親善交流大会に参加し、自分の世界が広がっていくこと、そして自分自身が楽しんでいることに気づきました。何より、人を大切にしている多くの先生方と出会えたことに感謝します。どうもありがとうございました。


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